もみの木ケアプランセンターでは「在宅介護の現状」について学びました。
高齢になり、介護サービスを利用しながらご自宅で生活されている方は数多くいます。それをサポートするご家族も高齢で老々介護に苦労していたり、若い方でも仕事や子育てと介護との板挟みで悩まれているという話をよく聞きます。
私達ケアマネジャーには、それらの声を聞き流さないことはもちろん、毎月の訪問時にご家族の様子やご自宅の環境に変化がないか など、現状を察する能力が必要です。
利用者様とご家族のその時の状況に応じて、必要なサービスは変化していきます。ご本人の意志やご家族の意向、金銭面の問題、施設の空きがなく事業所がすぐに決まらないなど、一つのサービスを決めるのに解決すべき課題はたくさんあります。これらをスムーズに対応するには「仕事を丁寧に行う・知識を深める・報連相を確実に行う」など、日常業務が大切だと再確認することが出来ました。
もみの木相談支援センターでは「様々な精神疾患」について勉強しました。
・不安症・・・不安を減らそうとしたり避けたりする努力によって不安が強まる
・強迫症・・・ある行動をしたくてたまらず、衝動が抑えられない
・解離症とストレス障がい・・・自分が体験したことに対して、身体や気持ちが上手く対応できないと、強いストレスになる
・発達障がい・・・生まれつきの原因で一部の発達が遅れたり妨げられたりする
・依存症・・・依存性のある物質や行動への要求をコントロールできない
・パーソナリティー障がい・・・人々が普通だと考える範囲から大きくかけ離れた行動や考え方が続く
これらは家族関係や療育環境だけが原因で発症する病気ではありません。しかし「親に原因があるのでは」と悩んでいる家庭は少なくありません。薬などによる治療の効果だけでなく、周りの状況も大きく影響しますので、色々な背景にある事情や家族関係をよくアセスメントして関わっていきたいと思います。
シニアコミュニティーつばきでは「血圧測定の聴診の方法」について学び、実践しました。
血圧とは、血管にかかる圧力のことです。通常は電子血圧計で測定していますが、数値が高く出ることもあります。そのような場合は聴診法という聴診器を使った測定を行うことで、正確な血圧を測定しています。
①体制を整える(肘の高さを心臓と同じ位置にする。いつも同じ体勢で測定)
②測定部位を選択する(一般的には上腕部)
③マンシェット(肘下から2㎝位までで指2本が入るように)を巻き、聴診器を肘の内側の脈の拍動がふれる位置に当てる。
④加圧し、測定する(2回測定し、平均値をとる)
高血圧・低血圧の範囲や、血圧変動の原因を学び、血圧測定を行う際の基礎知識を再確認しました。
また、デイサービス到着時に利用者様の血圧を測り、その日の健康状態を把握することや、利用者様の既往歴と血圧との関連性を知っておくことは、入浴や物理療法を安全に行うことに繋がります。今後も職員のレベルを底上げし、利用者様に安心して過ごして頂けるよう努めていきたいと思います。
今月は「DCD(発達性協調運動症)」について勉強しました。DCDとは、目と手、手と足など体の複数の部位を連携して同時に動かすことに著しい困難さがある発達障がいの一種です。身のこなしがぎこちなく、運動が極端に苦手、衣類の着脱に時間が
かかる、はさみが使えないなど日常生活に支障が出るほどの不器用さがあります。
<DCDの児童への関わり方>
①自信ややる気が失われないようにする・・・出来ないことを責めたり否定したりしない
②DCDの子に合った教え方、援助方法で対応する・・・言葉の説明のみでなく、手を添えながら教える
心身の成長が著しい幼少期や学童期の子供が「どうせできない」と自信をなくしたり、「できないからやらない」とやる気を失うことがないように、DCDに対する理解をより一層深め、職員の対応力を上げていきます。また、不器用さによる劣等感などで、様々な経験の機会をなくすことがないように子供たち一人ひとりとの関わりを大切にし、サポートしていきたいと思います。